芸能人と宝くじと我々

今日は少し昔の話をしてみたいと思う。

それは結構な前の話。
20代前半の頃でしょうか。

僕は地元の友人4人くらいとドライブに出かけていました。

場所は何故だかわからないけどホームセンタームサシ。

誰かが何かの用があって行ったんだと思う。


行ったことのある皆さんはわかると思いますが入り口の脇に宝くじ売り場があります。

我々はお店で色々物色した後、出口を出たらふと宝くじ売り場が目に止まりました。

誰が言ったか「スクラッチしない?」

その言葉が我々の運命を変えていきました。


















なんとなくみんな「いいね、一回やってみよう」と、、、

確かこの時私が最初にこんなことを言ったと思います。
「全員同じ額を出して誰が当たっても平等に分配しよう」

今思うと結構わがままな発言にみんないいねと納得。

きっとみんな
「人が当たると悔しいし自分が当たるわけないと思ってる」からの納得でしょう。

人数分スクラッチを買い、削るとなんと1人が1,000円を引き当てました。


スクラッチ経験者はわかると思いますが、1,000円は結構珍しいです。

大体300円当たって、あ〜、、うん、まぁ、、、みたいな雰囲気になって終わりです。
だったら当たらないほうがよかったくらいのやつです(そんなことない)

1人が1,000円を引き当てたもんだから我々はなんか盛り上がってます。

「1,000円でどうする?」
「晩御飯食べに行ってそれに使おうか」
「そうだね、ガストで山盛りポテト3つ頼めるな」

その1,000円の使い道に我々は議論を交わしていました。

ひとまず車に乗り込み出発し、なおも議論は続きました。











と、その時



















「ビチャ!」












という音が聞こえました。


















音の先を見るとなんと























車のフロントガラスに鳥のフンが落ちていました。





普段ならなんだよ、汚れちゃったよ、、、かなしい〜

というところ、先ほどスクラッチで1,000円当てた我々はそれをプラスの方向に捉えてしまったのです。

1人がこう言いました

「俺は!鳥のフンが落ちた後、宝くじが当たった芸能人を知っている!」









我々はすかさず
「なんだってぇ!?!?!?」と、、、



誰も口に出さずとも「宝くじ売り場に行くしかない」という共通の潜在意識を持った我々は静かに近くの宝くじ売り場を探すため自分の記憶にアクセスしました。


私が静かに目を開け一言

「清水フードの向かいに宝くじ売り場がある」


笹出線のミスドの隣にある宝くじ売り場です。



行き先は決まった。

皆でそこに向かいます。










車中は宝くじが当たった芸能人の話で持ちきり、我々の気持ちは下がることを知りません。



宝くじ売り場に到着した我々は
「さっき買った人が買ったほうがいいんじゃないか」とか
「芸能人の話を持ち出したやつが買ったほうがいいんじゃないか」とか

買い方にもこだわってなるべくその芸能人が当たったジンクスを壊さぬよう慎重にスクラッチを購入しました。























結果


























誰も当たることなく残金は0になりました。













唖然とする我々はふと隣にあるたい焼き屋を目にしこう思いました。

「1,000円で人数分たい焼き買えばよかった。」






おしまい


おつかれさまでした。りせっとぼたんをおしながら でんげんをおきりください

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